■屋根と外壁では受けるダメージや材質が違う
外壁塗装と屋根塗装は、塗料を塗る点が共通しているので、同じ作業と思われがちですが、実はそれぞれ使われる塗料の違いや工程の違いなどが多くあります。
実際にどのような点が異なるのでしょうか。
屋根はダイレクトに太陽光線を浴びる時間が長いですし、雨をまともに受けるため、その分汚れや痛み具合も放っておくとかなりひどくなってしまいます。
今回は屋根塗装とはどういったものなのか、失敗しないためのポイントなどをご紹介していきます。
■屋根塗装の工程
まずは屋根塗装がどのような工程で行われるのかをご説明いたします。
(屋根の種類によって塗り方が異なります)
01 足場の設置・養生
屋根に上るための足場を設置します。また周囲を塗料の飛散を防ぐメッシュシートで囲います。
この後に行われる高圧洗浄や塗装の際に、周囲に汚れた水や塗料が飛散してしまうのを防ぎます。
02 高圧洗浄
汚れがついたままだと屋根の表面をきれいに塗装することができません。
まずはコケや劣化した古い塗膜などの汚れをきれいに洗い流します。事から始まります。
03 下地処理
ひび割れ部分などの確認の他、屋根材の欠損部分なども確認してしていきます。
場合によっては事前に補修作業を行うケースもあります。
04 下塗り・上塗り
屋根塗装は、基本下塗り、上塗り2回塗りの計3回塗りです。
塗料によっては、下塗り上塗り1回の計2回塗りでも良い施工方法もあります。
下塗りは、屋根の細かいひび割れの補修をしたり、屋根材と上塗りの塗料の接着剤としての役割で施工されます。
下塗りは工程として重要で、もし下塗りをおこなわないと、どれだけ良い塗料を使っても色むらができたり、はがれやすくなったりしてしまいます。
一般的に下塗りでは、屋根の材質によって使用する塗料を変えます。
塗料が完全に乾いた後は中塗りと上塗りを行っていきます。
上塗りを行うと、屋根がまるで生まれ変わったようにきれいになります。
05 縁切り
スレート屋根の塗装で大切なのがこの縁切りの工程です。
スレート材とスレート材の間の重なりには隙間があり、屋根材の下に入り込んでしまった雨水が流れ出るようになっています。しかし、塗装をするとその隙間が塗料で埋まってしまいます。そうすると、入り込んだ雨水を排出することができずに、雨漏りの原因となってしまうのです。
カッターなどで隙間を塞いでいる塗膜を切るのが縁切りという作業です。
縁切りは手作業になりますが、最近ではタスペーサーという道具を使用して、塗装前に隙間を作っておく手法も多くなっています。
■屋根塗装を行う適切なタイミングとは?
一般的には築10年以上経っている場合や、劣化が目立つなどの場合が屋根塗装を行うべきタイミングではあります。
作業費用を抑えたのであればで、おすすめは外壁塗装と屋根塗装を同時に行うことです。
外壁塗装も屋根塗装も足場の設置が必要です。別々に塗装してしまうと、2回足場を組み立てなければならず、足場代が2倍になってしまいます。
もちろん外壁のみ、屋根のみの塗装も可能ですが、LSコートでは多くのお客様が外壁と屋根を同時に塗装されています。
現場調査・お見積りは無料になっておりますので、お気軽にお問い合わせください。